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2012年4月25日 (水)

「あの日、パナマホテルで」

「あの日、パナマホテルで」という本を読みました。
第二次大戦中、シアトルに暮らす日系少女と中国系少年の初恋。
真珠湾攻撃が原因で始まる日系への迫害。
そのせいで2人は離ればなれになるのですが、
時を経てある想い出の品がよみがえります・・・。

いろんな意味で参りました。
ああ、そうか。
ジャズが好きなんて言ってるけど、わたしの生まれた国はジャズを生んだ国と敵として戦ったのね。
その頃現地で暮らしてた日系人は、アメリカ国籍を持っていたのに日系というだけで迫害を受けていたのね。
母国(アメリカ)への忠誠心を表すために、旗色の悪い前線へ自ら志願して行き、
もうひとつの母国と戦ったのね。
自分が何人かというだけで、命を左右してしまうようなことがあったのね。
(これは今も世界のどこかで起きている。)
日系人の少女には、特に感情移入して読んでしまいました。
幼いのに、生き方・在り方が凛としていて、とても美しいのです。
わたしが収容所に入れられたら、こんな風にふるまえるかしら・・・などと。

そして、救いだったことがひとつ。
全篇にジャズが流れています。
この小説はフィクションだけど、その時代に起きたことは事実。
とても受け入れがたい事実。
そして、その時ジャズがあったのも事実。
ジャズがその当時の人々にワクワクする気持ちや心を落ち着かせるようなメロディを与えてくれてたことに
ほっとしました。
戦争や人種差別とは離れた場所で、「人」として存在しようとするジャズミュージシャンがいたことにも。

舞台はシアトルです。
有名なジャズクラブ、ジャズ・アレーがある街。
シアトル・ジャズについては全く知識がなかったのですが、聴いてみたくなりました。

「あの日、パナマホテルで 」
(集英社文庫)
価格:¥ 900
ジェイミー・フォード (著), 前田 一平 (翻訳)

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